大道内科クリニック

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尿中アルブミンとは何か?(院長の論文について)

尿中アルブミンとは何か?(院長の論文について)

アルブミンは蛋白質の一種であり、尿中アルブミンは、尿の中のアルブミンを意味します。
尿中アルブミンをわずかに認めることを微量アルブミン尿といいます。尿蛋白の定性検査の結果は、-、±、1+、2+、3+、4+と表示されます。尿蛋白が(-)の際に、尿中アルブミンを測定すると、値を測定できることがあります。
尿中アルブミンが30mg/gCRE以上であることを微量アルブミン尿期といい、糖尿病に伴う腎機能障害が進行し、第二段階に入ったことを意味します。

この度、院長の論文が、ネイチャー・パブリッシング・グループ発行の
SCIENTIFIC REPORTS(https://www.nature.com/articles/srep26380)に掲載されました。

これは、院長が2016年3月まで在籍していた北里大学病院で、1760人の2型糖尿病患者様を25年間にわたり観察研究したもので、尿中アルブミンが7.5mg/gCRE以下の症例は、後日、一例も顕性蛋白尿期に進行しなかったことを報告しました。尿中アルブミンを7.5mg/gCRE以下に保つと、その後の糖尿病による腎機能障害の進行を防ぐことができる可能性があると考えています。