
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となってアレルギー症状を起こす病気です。
症状は、くしゃみ、黄色でないさらさらした水のような鼻水、鼻づまりです。眼のかゆみや、のどのかゆみを伴うこともあります。
花粉症は国内で60種類以上あり、春はスギ・ヒノキ、初夏はカモガヤなどのイネ科の草花、秋はブタクサ・ヨモギなどキク科の草花による花粉症が見られます。
両親や兄弟にアレルギーがあると、アレルギー性鼻炎がおこりやすいです。ただし、発症時期やアレルギーを引き起こす原因物質は個人差があります。6歳前後からかかりやすくなり、小学生の9.3%がアレルギー性鼻炎であったと報告されています。
治療は、飲み薬として抗ヒスタミン薬、外用薬として点鼻薬があります。花粉が飛びはじめる少し前から予防的に薬を使いはじめる方法もあります。くしゃみ・鼻漏型には抗ヒスタミン薬を、鼻閉型にはロイコリエン拮抗薬を使用します。
鼻づまりのひどい時には鼻噴霧用ステロイド薬を、眼のかゆみに対しては点眼用抗ヒスタミン薬を使用することもあります。
予防法は、原因物質との接触を断つことです。晴れた日や風の強い日の外出をなるべく控えます。帰宅時には室外で花粉を払い落とし、うがい・洗顔・洗眼を行います。その季節には窓も閉めておきます。
日頃から体調を整え、過労、ストレスを避け、規則正しい生活を心がけることが重要です。