大道内科クリニック

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睡眠時無呼吸症候群

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Medical睡眠時無呼吸症候群

次のような症状がある方はお早めにご相談下さい。

  • いびき
  • 無呼吸
  • 日中の眠気
  • 頭痛

眠る人

睡眠時無呼吸症候群は、「10秒以上の換気の停止を無呼吸とし、その無呼吸を7時間の睡眠中に30回以上来す症例」です。
睡眠中に不十分な呼吸が頻回に起こると、睡眠の質の低下をきたし、交通事故の原因になる場合もあります。低酸素状態や交感神経活動の過剰興奮が起こり、長期間持続すると高血圧や心筋梗塞といった循環器疾患を発症したり、悪化の要因になります。
睡眠時無呼吸症候群は、心血管疾患を30-50%合併すると報告されています。閉塞性睡眠時無呼吸の患者さんの50%に高血圧を、高血圧患者さんの30%に閉塞性睡眠時無呼吸がみられます。2型糖尿病患者さんの3-4人に1人は中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸を有しています。
男性、肥満、太い首、高齢、習慣的にいびきをかくこと、親、兄弟、親族に睡眠時無呼吸症候群患者がいることは、睡眠時無呼吸症候群を疑う根拠になります。
下顎が小さいことや下顎後退、口蓋扁桃肥大も原因になります。
症状は、ベッドパートナー等によるいびき、呼吸の中断の目撃、無呼吸、昼間の眠気、熟眠感の欠如、疲労感、不眠、呼吸が止まる、あえぎ、息が詰まるなどで目が覚めるなどです。周囲の人にいびきをかくと言われる方は、検査をお勧めいたします。
受診時には、ESSという問診票を記載していただきます。その後に、簡易型無呼吸モニタ検査や睡眠ポリグラフ検査の実施を検討します。
治療は、減量、節酒、睡眠薬を使用しない、横向きで寝るなどです。上咽頭腫瘍や慢性副鼻腔炎、習慣性扁桃炎などあれば、耳鼻咽喉科で治療することが重要です。
上記疾患がなく、簡易型無呼吸モニタ検査や睡眠ポリグラフ検査で基準を満たせば、CPAPという対症療法を選択できます。これは鼻に装着したマスクから室内気を持続的に上気道に導き、舌やのどを構成する壁同士が密着してつぶれるのを防止するものです。
自覚症状がある場合や睡眠時に重度の低酸素血症がある場合には、心血管疾患の予防のために、CPAP治療を検討すべきと考えます。